Cドライブ容量が32GのHP Stream 11-y0000は、手頃で使いやすいが、Windows10の更新で容量が不足し、アップデートが難しくなった。ネット上で解決策を見ても、空き容量を増やす指南ばかりで、現在のWindows10では、実際の解決はほぼ不可です。挙げ句の果てには、マシンを買い換えるのが唯一の解決策とまで言うサイトもあり、諦めている方が多いと思いますが、諦めるのは早いです。

試行錯誤の末、microSDXC 256GB SDカードにWindows10のクローンを作成し、USBスロットに指したSDカードリーダ経由でWindowsを起動させることに成功したので、手順を備忘録として残します。

尚、同手順で、Dell Inspiron 11-3168およびNUCマシンでもSDカードからwindows起動に成功しているので、再現性のある方法であると思います。ただし、個々のマシンにより、UEFI(BIOS)の仕様が異なるため、起動の手順については個々のマシンでの試行錯誤は必要で、ここではHP Stream 11の場合のみを紹介するに留めます。32G前後のSSD Cドライブを持つWindowsマシンで同様の悩みを持つ方々の参考になれば、幸いです。

用意したもの

 

windowsクローンをSDカードに作成

  • WinToUSBをインストール。
  • WinToUSBを起動。
  • イメージファイル選択:Cドライブ(SSD)のwindowsを選択。【次へ】をクリック。
  • 複製先のディスク選択:カードリーダ/ライターのmicroSDを選択。
  • フォーマットは、BIOS用MBRを選択。
  • インストールモードは、レガシーを選択。

 

SDカードから起動

  • 起動時にEscを押して、BIOSセットアップでLegacy BIOSをenableする。
  • HP streamは、Legacy BIOSをenableして、USBからの起動を最優先にしても、UEFIでの設定が優先されるため、Cドライブからの起動がデフォルトに固定され、USBからの起動はマニュアルで行うしかありません。つまり、SDのWindowsクローンから起動するためには、起動時にEscキーを押して、起動デバイスを選択する必要があります。
  • BIOSセットアップで、Escキーの待受時間を設定できるので、5秒以上に設定すると起動時に”Press the esc key …”と表示され、余裕を持ってEscを押下することができる。
  • Escキーを押下し、F9キーを押下すると、以下のようにBoot Option Menuが表示されます(Escキーではなく、最初からF9キーを押下しても可)。
OS boot Manager (UEFI) - Windows Boot Manager (HBG4a2) ・・・(a)
Boot From EFI File ・・・(b)
USB Hard Drive - Generic - SD/MMC ・・・(c)
Notebook Hard Drive - HBG4a2 ・・・(d)
  • (a)を選択してリターンキーを押すと、元のwindowsが起動します。
  • (b)で起動することも出来ますが、面倒なのでスキップ。
  • (c)を選択してリターンキーを押すと、SDカードにコピーしたwindowsが起動します。
  • (d)は、(a)と同じです。

 

参考

  • 内蔵のSDカードスロットからのbootを試みましたが、Windowsは出来ません。Linuxは起動できるのですが、Windowsは起動途中で止まってしまいます。
  • HP streamは、USBポートが2つありますが、右側がUSB3.0です。ただし、リーダがUSB2.0ですので、あまり差はないかもしれません。USB3.0のカードリーダでも試してみましたが、軽いアプリしか使わないのであれば、違いは体感できません。アクセススピードを計測すると、4倍程の差はありますが。。。
  • Windows10をUSBメモリから起動する方法「Windows To Go」